15 野村美月/"文学少女"と慟哭の巡礼者

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

美羽と再会して、心葉が一回りもふたまわりも成長する。でもなー、と思う。ななせちゃんを"大切にしなきゃ"って思って恋に落ちていくというか、距離を縮めていく感じが、それは恋じゃないよ!って思う。でもそれは、結果をしってるからなのかな。ななせちゃんを一番大切に思えていたら、それは恋になるのかもしれないし。難しいな。
美羽を信じたいけど周りも信じたい、どうすればいいかわからなくて美羽を一番優先させながらも、悩んでもがいてる心葉を見ているのは、本当にすごくくるしかった。遠子先輩の癒し力は半端じゃないなぁ。
このお話でのちあちゃんの行動と感情の動きと、それを見守る琉人くんがとても好きです。