40 群よう子/かもめ食堂

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

数字飛んでるのは気にしないでください。再読とか飛ばしたりしておりますゆえ。漫画含めて今年の読書数は155です。買った冊数は、4月からで把握している限り30冊ほどです。漫画の購入記録また後日ででーんと出します。適当に。で、以下本の感想。
映画の世界観と物語の世界観のリンクが素晴らしく、もたいまさこさんと小林聡美さんが嵌まり役だったなぁ、と。おにぎりっていいですよね。
ちょっと風変わりな3人の女性がフィンランドの食堂で出会う、っていう現実から3センチ浮いた感じが心地よく、映像にもそれがそのまま生かされていて、文章も軽く読みやすく、微笑む程度に可笑しく面白くて、さらさら〜っと楽しんで読める。挿絵と余白がまたとてもステキなバランスでした。

32 野村美月/"文学少女"見習いの初恋

心葉と菜乃を通して描かれる、心葉のなかの遠子先輩の存在が見えるたび泣きそうになるくらい切なくなる。
美羽があいかわらず〜〜〜ででれでれ。今回のなごむさん、こと朱里さんの病みっぷりも愛しかったです。あのまま死んじゃったらもう超きゅんきゅんしたんだけどなー。成長した心葉くんの姿や言葉が、やっぱり遠子先輩の存在を感じさせて苦しくなるほど切なくて、ほんとうに泣いちゃいそうだった。
休んでる間の記録は割愛しますね。

おひさしぶりです。

記録をつけられないほど忙しいわけでもないのですが、ゆっくりと書く時間や余裕がないため、お仕事と新しい生活に慣れるまで記録はお休みします。
本は相変わらず読んでますよん。

17 島本理生/波打ち際の蛍

波打ち際の蛍

波打ち際の蛍

やっぱり読んじゃうわけです。ほんっといいなぁ。これは名作だよ…。ナラタージュに続き、結構消費したんだろうなぁと言う作品なんだけど、そういうときのこの人の作品は、というかそうだから消費しちゃうんだろうけど、恋にたいして全力というか、生活の全ての視線が彼に向かっているような恋の仕方で、ほんとうに苦しくなる。
わたしは麻由がこれでもかってくらい好きです。というか、彼女の経験による自己保身を許さない感じがほんとうに苦しくて、でもたとえば何かあったときに、どちらを否定するのかとか、被害者はどっちなのか、というところをどんどん考えていくと、麻由のような極論にぶち当たるし、それってそういう風に考えたことがある人間なら誰にでも理解できることで、でもだからこそ抜け出せることもわかるし、苦しくなるなーと思う。
それが万人に通じる感覚かどうかなんてわかんないし(そんなことは他人に話すようなことではないと思うので。)、だからわたしは誰にでも共感できるおと思うとか気軽にかけないし、かいているテーマ自体も重いからお勧めとは言いがたいし、それでもわたしは、このひとの価値観によってかかれる文章がすごく好きなんだなぁってほんとうに心から思うんだなー。
新刊マダー?って感じでもうすぐこれの発売から10ヶ月なんですけど…。新刊マダー?なんかダヴィンチか野性時代のインタビューでこれからはたくさん書いてく!みたいなこと言ってらした記憶があるので、それからずっとわくわくしてるんだけど、…どうなんだろ。このあとにCHICAライフは出たけど、ありゃ別枠だろー。興味深かったけど、再読したいか?と問われればまた別問題ですし。というわけで早く島本さんの書く恋愛小説が読みたいです。でもちょっとくらい一方的な暴力から離れた劇的に甘いものが読みたい。むせかえるほど甘い話が読みたいとも思うわたし。

16 島本理生/ナラタージュ

ナラタージュ

ナラタージュ

ひさしぶりのナラタージュ。波打ち際の蛍が良すぎたのもあってか、すごく稚拙に感じる。描写が荒っぽいというか、それでももちろん素晴らしいんだけど、泉はちょっとひとりよがりすぎるし子供に見えるなぁと思った。あれがほしくてしかたないと泣いている子供みたい、まぁそういうもんなのかもしれないんですけど。でもそう感じるのはわたしが歳を取ったことだけじゃなくて、島本さんの文章や小説自体が変化したからかなーと思ったり。
柚子ちゃんのエピソードが苦しすぎて苦しすぎてたまらないのも毎度のこと。結果的に巻き込まれたような形になった新堂君がかわいそう。小野くんのエピと合わせても、このひとの今かきたいことはこのころに出てきたんだなーと思った。DVとか一方的な暴力とかね。ナラタージュナラタージュで生まれる森から派生して完結してるともうから、それを今もひっぱってる、ってことはないと思うので、ナラタージュでかきたかったことはもうかき終えているのだと思う。
新刊いつかなーわくわく。といつも思っております。