40 群よう子/かもめ食堂
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 文庫
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映画の世界観と物語の世界観のリンクが素晴らしく、もたいまさこさんと小林聡美さんが嵌まり役だったなぁ、と。おにぎりっていいですよね。
ちょっと風変わりな3人の女性がフィンランドの食堂で出会う、っていう現実から3センチ浮いた感じが心地よく、映像にもそれがそのまま生かされていて、文章も軽く読みやすく、微笑む程度に可笑しく面白くて、さらさら〜っと楽しんで読める。挿絵と余白がまたとてもステキなバランスでした。
32 野村美月/"文学少女"見習いの初恋
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/04/30
- メディア: 文庫
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美羽があいかわらず〜〜〜ででれでれ。今回のなごむさん、こと朱里さんの病みっぷりも愛しかったです。あのまま死んじゃったらもう超きゅんきゅんしたんだけどなー。成長した心葉くんの姿や言葉が、やっぱり遠子先輩の存在を感じさせて苦しくなるほど切なくて、ほんとうに泣いちゃいそうだった。
休んでる間の記録は割愛しますね。
17 島本理生/波打ち際の蛍
- 作者: 島本理生,日端奈奈子
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/31
- メディア: 単行本
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わたしは麻由がこれでもかってくらい好きです。というか、彼女の経験による自己保身を許さない感じがほんとうに苦しくて、でもたとえば何かあったときに、どちらを否定するのかとか、被害者はどっちなのか、というところをどんどん考えていくと、麻由のような極論にぶち当たるし、それってそういう風に考えたことがある人間なら誰にでも理解できることで、でもだからこそ抜け出せることもわかるし、苦しくなるなーと思う。
それが万人に通じる感覚かどうかなんてわかんないし(そんなことは他人に話すようなことではないと思うので。)、だからわたしは誰にでも共感できるおと思うとか気軽にかけないし、かいているテーマ自体も重いからお勧めとは言いがたいし、それでもわたしは、このひとの価値観によってかかれる文章がすごく好きなんだなぁってほんとうに心から思うんだなー。
新刊マダー?って感じでもうすぐこれの発売から10ヶ月なんですけど…。新刊マダー?なんかダヴィンチか野性時代のインタビューでこれからはたくさん書いてく!みたいなこと言ってらした記憶があるので、それからずっとわくわくしてるんだけど、…どうなんだろ。このあとにCHICAライフは出たけど、ありゃ別枠だろー。興味深かったけど、再読したいか?と問われればまた別問題ですし。というわけで早く島本さんの書く恋愛小説が読みたいです。でもちょっとくらい一方的な暴力から離れた劇的に甘いものが読みたい。むせかえるほど甘い話が読みたいとも思うわたし。
16 島本理生/ナラタージュ
- 作者: 島本理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/02/28
- メディア: 単行本
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柚子ちゃんのエピソードが苦しすぎて苦しすぎてたまらないのも毎度のこと。結果的に巻き込まれたような形になった新堂君がかわいそう。小野くんのエピと合わせても、このひとの今かきたいことはこのころに出てきたんだなーと思った。DVとか一方的な暴力とかね。ナラタージュはナラタージュで生まれる森から派生して完結してるともうから、それを今もひっぱってる、ってことはないと思うので、ナラタージュでかきたかったことはもうかき終えているのだと思う。
新刊いつかなーわくわく。といつも思っております。