1 角田光代/対岸の彼女

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)

直木賞受賞作、だよね。いやこりゃとるよ。すばらしいと思うもの。なんか、パワーを感じる。マイナスもプラスもあるし、自分のことを守ろうとする気持ちとか、なんか、すごい近くて、自己嫌悪する気持ちさえ理解できて。苦しくなるくらいに自分を恥じたくなった。作品の中で、彼女がそうするように。失望して絶望して嘆いて、嫌悪して、恥じて。それでも、これは終わりに希望が見えていい。だから引っ張られなかった。