20 上橋菜穂子/精霊の守り人

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

ゼミで課題として出されて、でも2ページ読んだきりだったんだよね。でもダヴィンチのBOOK OF THE YEARに入ってたので、眠らせとくのもったいないかも、と思って読んでみた。結果→大ヒット!やーばい面白い!エンターテイメントとしてじゃなくファンタジー。なんていうか、読者へ尽くす姿勢ではないのに、きちんと読者に開かれてる感じ?楽しませようとしているんじゃなくて、でも面白いというか…うがーむずかしい。魔法とか、子どもが心きらめかせるであろうものに頼るのじゃなく、且つしっかりと世界を作り上げた上で描かれてるんだろうな、って思う。10年前の作品なのかな?けど、現実世界とリンクするものが物質的に全く無いから、古臭いだとか思うことも無く。心理描写も情景描写もすっごい魅力的で、最後3分の1とか休む間なく読んじゃったー。シリーズ2作目も読みたい!