32 石田衣良/ぼくとひかりと園庭で

ぼくとひかりと園庭で

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一応絵本、なのかな?児童書というもののつもりで、たぶん書いたんだとは思う。作品としては面白い。挿絵も綺麗だし、テーマも良いし、ストーリー展開もあっさりしてるからわかりやすい。けど、児童書にはならないと思った。子供には難解だと思う。言葉遣いや、テーマとか、心理描写とか。わたしたちが、「絵本」or「児童書」として読むには悪くないのだろうけど、子供が読むには難しい。中学生くらいが、読むならまだいいのかもしれないけど…。一番最初の前書きを読んでから読んだから、余計に「なんだかなぁ。」と言う感じがぬぐえませんでした。それに、子供がこんなの読んだら、幸せになることに抵抗を覚えたり、幸せになることが悪いことみたいな気持ちを持ってしまいそうで怖い。子供というのは、たぶん大人が思う以上に、幼い頃に触れたものに影響されて成長するのだと思うので…。