3 よしもとばなな/哀しい予感

哀しい予感

哀しい予感

再読カテを作ってみました。新しい本を読むことも大事だと思うけど、自分にとって何度もよみたくなるほど大事な本があるのもまた大事なことだなーと思うのと、自分は持ってる本のどれくらいをくりかえし読んでいるのかちょっと気になったので。読書ペースがまったりなのは会社の研修本を読んでいるのと、レポートやってるのと、あと別に趣味の本もちまちま読んでいるからです。
これは、大学1年生のときに初めて読んだのかなー。派遣の試食バイトの帰りに、京阪電車で読み終えて、なんとも言えないくらい哀しい気持ちで帰路についたのが印象的。あのころ使ってたオレンジ色の馬革の柔らかさと一緒に思い出します。あのバッグはぞんざいに扱ったのですぐダメにしてしまったけど、ほんとうに使い心地はよかったなー、とか。またあそこのお店で柔らかい革のカバンかおうかしら…あ、話がそれている。ちなみにkikiというお店です。三宮近辺に2〜3件あるし、四条に路面店が1件と藤井大丸にも入っているよ。家族そろって気に入りの店です。
ほんとうに不思議な悲しみで心が満たされるんですけど、ちっとも不快ではなくて、むしろそれが心地よい、不思議な温度のお話は、ものすごいばななさんっぽいなーと思う。これはわたしの中でばななさんという作家さんが特別好きな作家さん、になった、大事な作品であります。