13 辻村深月/凍りのくじら

凍りのくじら (講談社ノベルス)

凍りのくじら (講談社ノベルス)

再読キャンペーン。本棚にある作品で、あと読んでないのはぼくのメジャースプーンだけだ。子供たちは夜と遊ぶは依然行方不明なので、文庫を買いなおそうかなー。ノベルスが出てきても無駄にならないし。
お母さんからのラブレターに号泣。お母さんが死んだりとか、だから、だめなんですよねぇ。理帆子がひとりぼっちになっちゃうと思うと悲しくて悲しくて。だって埋められないもの。結局誰の存在も代わりなんてそりゃないんだけど、でも友達や恋人は代わりがなくても次があると思うんだよね。でも血のつながった母親ってたったひとりだから、どうしても離れられないんだよね。それって鬱陶しくもあるけどやっぱり大事なもんだと思うだな。わたしマザコンでいい。明日もままそとお買い物だぜいえい。
若尾がどうなったのか気になるよね。若尾の恐ろしさが果て知らずでぞくぞくする。これドラマ化とかしたらさぞかし(いろんな意味で)面白いと思うんだけどなぁ。若尾がいつも、脳内ではバサラの浅葱みたいになる。浅葱の異常さはとても好き。真性のどえむな気がしてるんだなぁ、勘だけど。あのえすっぽさが作り物めいてて好きなんだ。あ、話それた。
辻村作品にはよく泣かされます。スロウハイツも泣いたもんね。やっぱり母親が死ぬ話に弱いです。
こないだ、ドラえもんの映画で友達が泣いてた。めちゃくちゃかわいかった。いいよね、ああいうのに感動できるかわいさっていいと思う。わたしはどうせ作り物だし、とか、はいはいどうせこれで泣かせようと思ってるんでしょっていう、興ざめなタイプなのでね。こっちもつまんないし、友達にもそれじゃ見てもつまらんやん、と言われますよね、そりゃね。
完全に余談だらけなんですけどもうひとつ。家族じゃないけど家族みたいな距離感で付き合える友達ってすごいね。なんかコレを読んでますますそう思ったよ。
毎年この時期は再読してる気がするな。辻村さんはわたしにとって冬の作家さんです。新刊毎年冬じゃない?初めて読んだのも冬だったし。