12 野村美月/"文学少女"と飢え渇く幽霊

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

いわゆるヤンデレって言うのが好きななので、琉人くんのことはすごく好きだなって思う。でもわたしは蒼くんと夏夜乃さんも、蛍ちゃんと黒崎さんもあまり愛せない。わたしは常にお互いに対して愛情があって、それが行き過ぎた愛情が好きなのであって、その愛情は通じなければ意味がないと思ってるんだと思う。愛しさが憎しみに変わるほどっていうよりは、愛しさが募って文字通り病んでしまうのが好きなので、わたしは愛憎という形にはあまり惹かれないんだろうな。
改めて読むとちょっと厨っぽさがあるな、と思う。語り手が麻貴先輩なのも含めて、このシリーズでもあまり惹かれない作品かもしれない。モチーフとなった嵐が丘が気になるので、そのうち読んでみようと思う。